東京都は、ゼロメートル地帯が多い都内東部地域(江東区・墨田区・江戸川区・葛飾区・足立区)の浸水リスクが高い世帯に、関係区と連携して、「我が家の水害リスク診断書」を直接配布する事業を進めており、この夏から実施する見込みである。各戸ごとに、想定されるリスク、浸水深や推奨される避難方法を知らせる内容で、住民の危機意識や避難意識を向上させる狙いがある。
風水害に不安を感じる人の割合は、令和元年東日本台風以降、低下傾向にある。従来のハザードマップの提示だけでは、自身のリスクと認識するのに限界がある中、有効な取組と考えられる。