No.6 長野県白馬村

異常気象に危機感 長野県白馬村
始動「信州屋根ソーラー」

一般財団法人日本不動産研究所 松本支所
不動産鑑定士 郷間 智吏

 98(平成10)年2月、長野県では20世紀最後の冬期オリンピックが行われた。オリンピック会場は、長野市、白馬村、野沢温泉村、山ノ内町、軽井沢町で、日本は金メダル5個を含むメダル10個を獲得した。ここで、長野オリンピックの会場であった白馬村の地価を見ていきたい。下記は白馬-1(みそらの別荘地)の地価の推移である。

 白馬村は、日本人のウインタースポーツの利用者低迷や震度6弱を記録した14(平成26)年の長野県神城断層地震(白馬村を震源としたM6.7の地震)の影響によって地価下落が続いていたが、近年、スキー場周辺や和田野地区・エコーランドなど、インバウンド需要が認められる地域で急激な地価上昇を見せた(20(令和2)年は1月1日現在の価格のため新型コロナ肺炎の影響は考慮されていない)。これらはニセコ同様に、白馬村のスノーリゾート地としてのポテンシャルが外国の富裕者層に認められ、多くの高値取引が行われてきた結果である。