官民連携の地域創生 長岡市・見附市
雪国が先導するSDGs都市
一般財団法人日本不動産研究所 新潟支所
不動産鑑定士 山川剛
全国の自治体及び企業に広がりつつあるSDGs(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)であるが、新潟県内でも官民連携して地域創生プラットフォーム「SDGsにいがた」準備会を立ち上げるなどの取組がみられる。ここでは、新潟県内での実践事例を2つご紹介したい。
新潟県内陸部と言えば豪雪地帯というイメージがあると思うが、1つ目はその雪や冷気を利用した民間企業の取組である。新潟県長岡市内は、一般的なデータセンター立地とは異なる寒冷地であるが、外部からの冷気や雪を利用して、データセンター内部の冷却を行い、運営コストの削減に成功している。データセンターは多くの機器が常時稼働しており、その機器の冷却にかかるコストが占める割合は大きいが、同データセンターでは冷気及び雪の利用により約40%の消費電力削減が可能となった。