No.13 茨城県日立市

軌道に乗ったBRT 茨城県日立市
コンパクトシティへ快走

一般財団法人日本不動産研究所 水戸支所
不動産鑑定士 植野 裕高

 本格的な人口減少社会において、地域住民の生活を支え、将来にわたって暮らし続けられる地域社会を形成していくためには、日常生活に必要な移動手段となる地域公共交通の維持・確保が重要となる。

廃線跡を専用レーンに

 茨城県日立市は、高齢化への対応や環境負荷への配慮を視野に入れてBRT(バス高速輸送システム)の整備に着手している。日立グループの日立電鉄交通サービスと組んだ公設民営の「ひたちBRT」の運行を、13年にまず市南部のJR大甕(おおみか)駅以南の第1期区間(延長3.2km)で開始。19年4月には市中心部に近いJR常陸多賀駅まで延伸した第2期区間(延長6.2km)で本格運行を開始した。ひたちBRTは、05年に廃止された日立電鉄の廃線跡を活用し、専用レーン等を走行して鉄道に準ずる高速輸送・定時運行を実現する新交通システムである。