・今回調査では、新型コロナやそれを受けた新常態(ニューノーマル)の影響が鮮明となった。
・新型コロナ禍前までは、利回りの低下傾向が続いていたオフィスや住宅の期待利回りは、一部の調査地区で前回比0.1㌽低下したが、全体としては、前回比横ばいの地区が多くを占めた。また、都心型高級専門店の期待利回りも多くの地区で前回比横ばいであったが、「東京・銀座」では前回比0.1㌽上昇した。郊外型ショッピングセンターの期待利回りも前回比横ばいの地区が多くを占めた。
・一方、新型コロナによる新常態(ニューノーマル)で施設需要が伸びている物流施設は、「東京」を含む多くの地区で期待利回りが0.1~0.2㌽低下した。また観光インバウンドが長く市場を牽引してきたホテル(宿泊特化型)の期待利回りは、「東京」「札幌」「福岡」「那覇」で前回比0.1㌽上昇した。