No.27 熊本県小国町

循環型社会と産業創出に挑む 熊本県小国町
SDGsに即した地域資源活用

一般財団法人日本不動産研究所 熊本支所
不動産鑑定士 中島 伸一

 小国町は熊本県の最北端に位置し、総面積は約137平方キロ、東西北部が大分県に隣接し、面積の約75%を山林が占める農山村地域である。林業の歴史は古く、肥後藩令によって各戸25本の杉の挿し木を行ったことから始まり、平均気温が低く、冷涼な気候が良質な杉の育成に適していたため小国杉の名称で幅広く利用されている。