万葉からの景勝地、徳川ゆかりの「和歌の浦」 景観、歴史文化遺産を承継
一般財団法人日本不動産研究所 和歌山支所 不動産鑑定士 土田正顕
和歌山県の県庁所在地である和歌山市は、江戸時代の1619年に、徳川家康の第10子である徳川頼宣が55万5千石を領して和歌山城に入り、尾張・水戸・紀州の徳川御三家が成立した。その徳川頼宣が、景観を愛し、開発をさせなかったのが、古代以来の景勝地で、紀州徳川家ゆかりの地である「和歌の浦」である。