No.11 静岡県牧之原台地

約5千㌶の茶畑が広がる有数の生産地
お茶ブームで観光スポットに

一般財団法人 日本不動産研究所静岡支所
不動産鑑定士 鈴木 隆史

 静岡県は全国のお茶の生産量の約4割を占めるお茶処である。このお茶処静岡を支える一大産地が牧之原台地を中心とした地域である。 

 牧之原台地は、静岡県のほぼ中央に広がり、島田市、牧之原市、菊川市にまたがる広大な台地である。この台地に総面積約5,000㏊の広大な茶園が広がり、新芽が芽吹く新茶の季節になると、辺り一面は萌黄色に染まる。さらに、台地上から東方を眺めると遠くに富士山と南アルプス山系、眼下には大井川の雄大な流れのパノラマが広がる。