No.19 山梨県早川町

日本一人口の少ない、山岳信仰の「町」
若者が行事と町並み再生

一般財団法人 日本不動産研究所甲府支所
不動産鑑定士 杉本 裕昭

 山梨県の西部、南アルプスのふもとにある日本でもっとも人口(H30.8.1現在  1,079人)の少ない「町」、早川町。土地価格は、やはり山梨県内の最低価格地である。昭和31年6つの村が合併してできた町で、町土の約96%を森林が占めている。現在も独自の特色を持つ約40の集落が点在しており、その一つに標高500メートル余、急斜面の山腹に雛段状に形成された赤沢集落がある。まるで天空都市のようである。