エネルギー革命から半世紀 面影残し続ける炭鉱都市
一般財団法人 日本不動産研究所北海道支社 不動産鑑定士 遠藤 公正
現在、夕張市は国内で唯一、「財政再生団体」に指定されている。平成29年度決算に基づく夕張市の健全化判断比率(速報値)の状況は、実質公債費比率が73.5%(市町村平均は6.4%)、将来負担比率は516.2%(市町村平均は34.5%)と突出している。
「山高ければ谷深し」という相場格言があるが、夕張市はまさしく炭鉱産業とともに歩んだ「炭鉱(やま)の町」の盛衰を物語る。