地元に伝わる薩摩への思い 記憶された偉業”宝暦治水”
一般財団法人日本不動産研究所 岐阜支所 不動産鑑定士 西村隆
古くより、木曽川、長良川、揖斐川の木曽三川の下流域に広がる輪中地帯は水害が多発し、三川の分流工事を行うことが地元民の悲願であった。 宝暦治水とは、江戸時代の宝暦4年(1754年)2月から宝暦5年(1755年)5月にかけて幕府の命により薩摩藩が資金と人手を負担して行った木曽三川の治水工事をいう。