まず南海、JR駅前から 再編小中学校の跡地活用も
一般財団法人日本不動産研究所 和歌山支所 不動産鑑定士 土田正顕
和歌山市は、江戸時代は江戸幕府御三家の紀州徳川家55万5千石の城下町として栄え、江戸後期には約9万人の人口を擁する全国8位の近世都市であった。明治以降も、鉄鋼、化学などの重化学工業と、古くから地域に根ざした中小企業を中心とする繊維、木工、皮革等により、20世紀末まで市街地が拡大し、人口が増加する成長都市であり、1997年には中核市に移行した。