平成期の商店街空洞化にいち早く対応 歴史建築物を集客拠点に
日本不動産研究所 松江支所 不動産鑑定士 宇野 栄
松江市は島根県の県庁所在地であり、人口は約20万4千人、宍道湖に接する水の都である。そのまちづくりは、1611年(慶長16年)の松江城の築城によって形成された城下町にはじまり、昭和の戦災を免れ、中心市街地には今も当時の町割りが残されているのが特徴的である。城下町らしい町並みを活かした観光スポットも多く、歴史文化と自然に恵まれた国際文化観光都市にも指定されている。