昭和恐慌からの長期低迷、脱却の機運 グルメ文化に再開発も
一般財団法人日本不動産研究所 近畿支社 不動産鑑定士 太田 雅美
大大阪時代とは大阪市が大正後期から昭和初期にかけて繁栄を迎えた黄金時期をいう。 江戸時代は「天下の台所」と言われ、中之島・堂島には諸藩の年貢米を貯蔵する蔵屋敷と豪商の屋敷が集まり西日本の経済の中心として繁栄していた。年貢米は船で運ぶため多くの水路と橋が設けられ、大阪は別名、江戸の「八百八町」に対し「八百八橋」と呼ばれていた。