No.14 滋賀県大津市

スーパー跡地などでマンション建設進む
琵琶湖生かし環境共生も

一般財団法人日本不動産研究所 大津支所
不動産鑑定士 芦川 直樹

 大津市は琵琶湖の西南端に位置する滋賀県の県庁所在地で、人口約34万人の都市である。多くの都市で人口減少が続く中、大津市の人口はほぼ横ばいで推移している。大津市は、京都・大阪方面へのアクセスが良好であることから、近年は京阪方面のベッドタウンとして位置付けられている一方で、中心商業地では衰退が見られ、その要因としては、①隣接する150万都市である京都市に人的・経済的要素が吸引されること、②南北に細長い地形のため多核都市であること、③駐車場を備えた郊外型の大型店舗が集客力を強めていること等が挙げられる。