震災復興のシンボル「ニューグランド」 新旧混在、千変万化の「まち」
一般財団法人日本不動産研究所 横浜支所 不動産鑑定士 石塚 治久
山下町は江戸末期開港により外国人居留地となってから市街化が進み、何度も「まち」の様相を変え現在に至る。歴史を紐解くと幕末の様式建築の商館やホテル等が次々と建てられ、明治時代に入り貿易の港町として栄えた。山下町を中心とする山下居留地は、商社、ホテル、洋服店や貴金属店等の洋館や梱包屋、鍛冶屋、印刷屋も多く、ジャパンタイムズもここで始まった。