2021/12/20 再生可能エネルギーとされるバイオマス発電、水力発電、地熱発電、太陽熱発電の普及への課題は?

●バイオマス発電
発電に必要な原料として、木質系バイオマスでは間伐材・建築廃材等、廃棄物系バイオマスでは家陸の糞尿などがあるが、日本での調達はコスト高になりがちである。間伐材については、多くが海外からの輸入(天然の木を伐採したもの)により賄われているとされ、原料の生産・輸送も含めて二酸化炭素の排出量削減につながっていないケースがあることが指摘されている。

●水力発電
発電効率が高く、水資源の豊富な日本に適しているが、ダムによる水力発電に適した土地の開発は済んでおり、今後新設されるのは小規模な施設となる。

●地熱発電
設備を作れば安定した稼働が見込めるが、適地の調査を含めた初期建設コストが大きい。また、日本の場合、適地のほとんどが国立公園内に存し、開発が制限されている。

●太陽熱発電
太陽熱による蒸気でタービンを回して発電するため、太陽光発電と比較して低コストで設置でき、夜間も蓄熱により発電可能だが、日射量が多い地域の必要があり、反射鏡を設置するために広大な土地を確保する必要もある。