2022/01/24 【研究報告】スターツグループと不動産鑑定評価等におけるBIMの有用性について検証しました。

スターツグループと日本不動産研究所が共同実験により不動産鑑定評価等におけるBIMの有用性を確認

~BIMが建物のレーティングにつながる可能性を検証~ 

 一般財団法人日本不動産研究所(本社:東京都港区、理事長:日原洋文)は、株式会社スターツ総合研究所(本社:東京都中央区、代表取締役:直井秀幸)およびスターツアセットマネジメント株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役:平出和也)よりBIMデータの提供を受け、不動産鑑定評価等の作成に利用する共同実験を行いました。その結果、不動産鑑定評価の領域においてもBIMに一定程度の有用性が確認できました。

 共同実験は2021年2月から同年7月で実施。実験にはスターツプロシード投資法人が所有する共同住宅2棟(プロシード新栄・プロシード門前仲町)のファシリティマネジメント(FM)用BIMデータを利用。不動産鑑定用に必要となる事項を精査・反映した上で、スターツグループよりBIMデータの提供を受け、成果物として鑑定評価書および各種評価レポートを作成しました。

 

共同実験のスキーム

 

今回の実験から確認できた不動産鑑定評価等におけるBIMの有用性は主に以下の3点です。

 ■鑑定評価の基礎となったバックデータを見える化できる。

 ■BIMデータの空間情報(区画・部屋)を基準として、各空間の収益性・経済的価値を算出できる。

 ■建物の個別性を鑑定評価に反映させることができる。

 

 日本不動産研究所では、今回行った共同実験の成果および課題を下敷きとして、スターツグループなどと不動産鑑定評価等におけるBIMの有用性を引き続き検討していくと共に、様々な職域の専門家との連携を通じ、不動産の普及と発展に寄与する調査・研究を進めて参ります。

 

 本共同実験の詳細はこちらをご覧ください。(外部リンク)

 

<ご相談、報道機関の方からの問い合わせ先>

日本不動産研究所 研究部 浅尾、立石、大浦 宛

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