2021年に脱炭素を目的として設立された金融機関の同盟であるGFANZ(グラスゴー金融同盟)には、業界ごとの下部組織があるが、その内の保険業界の団体NZIAから各国の損害保健会社の脱退が相次いでいる。設立メンバーである欧州の損保会社も脱退をしている。
この動きの背景には、米国で反ESGの動きが強まり、NZIAへの加盟を続けることが損保会社にとってリスクになると判断されたことがある。
一足飛びに理想のESGの世界に移行するのは難しく、各社の現実的な対応として理解したい。