2024/09/30 【公表資料】店舗賃料トレンド[2024秋]を公表

弊所は株式会社ビーエーシー・アーバンプロジェクトとタイアップし、店舗賃料トレンドを分析しています。

東京都内5エリア及び地方主要都市8エリア(全13エリア)について、エリア別、フロア別のトレンド分析を行い、トピック・今後の見通し等を公表しており、店舗賃料の旬をお届け致します。(データ提供は、スタイルアクト株式会社)

店舗賃料トレンド[2024秋]

・インバウンドが強いエリアの賃料相場は強含みの状況。
・独自性のあるコンテンツを持つエリアの存在感が高まっている。

▶24年上半期の各エリアの1F賃料ランキングは、前回同様1~4位の順位は都内エリアで占められており、 1~4位の中で前回3位の表参道が2位にアップし、渋谷と入れ替わった。5位以下のエリアについては、横浜、福岡、札幌の順位がアップした一方で、心斎橋、仙台、京都、神戸が順位を下げた結果となった。

▶インバウンド客数が過去最高を上回る水準を記録しており、都内エリアや心斎橋、京都などは訪日客で非常に賑っている。それらのエリアでは店舗の出店意欲も高まり、賃料相場も強含みの状況となってきている。

▶プライムエリアに出店する業態は、ラグジュアリーブランドのほか、最近ではスポーツウェアブランド、アウトドアブランドの出店もみられる。

▶ラグジュアリーブランドの売上は引き続き好調。国内需要も底堅いが、インバウンドによる伸びが大きい。プライムエリアへの出店需要は引き続き強く、直近では出店対象となる範囲が少し広がっているエリアも出てきている。

▶ラグジュアリーブランドの出店対象とならない渋谷や池袋でも、キャラクターグッズ店やアニメショップなどの独自のコンテンツにより、国内客のみならずインバウンドの集客を呼び込んでおり、存在感が高まっている。

▶ただし、横浜、神戸、仙台などインバウンドの恩恵が限定的なエリアもあり、インバウンド客を取り込めるエリアかそうでないかで、賃料の動向に勢いの差が出ている。

▶各エリアの募集件数については、減少傾向にあるエリアもあれば、横ばい・増加しているエリアもある。多くのエリアで店舗の出店マインドは回復しているものの、募集区画の増加に需要が追いついていないこと等が起因して件数が増えるなど、エリアにより状況が異なっている。


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【本件に関するお問い合わせ先】
 証券化部 商業施設専門チーム 平尾 白倉 / メールでのお問い合わせはこちら