2013/01/11 季刊 不動産研究第55巻第1号:特集「不動産流通市場の活性化」を発行しました

特集は、まず、国土交通省の不動産流通市場活性化フォーラムの座長である日本大学の中川先生に、「不動産流通市場活性化のために -経済学の視点- 」と題して、流通促進の必要性、制度設計、不動産業者の役割、MLSの役割、フォーラム提言の背景についてご紹介いただきました。

 次に、国土交通省の不動産業政策調整官、小林様に、「不動産流通市場の活性化に向けた取組について」と題して、不動産流通市場を取り巻く現状を確認し、不動産流通市場活性化フォーラムの内容とそれを踏まえた政策の動向をご紹介いただきました。

 さらに、リクルート住まい研究所の矢部様には、「既存住宅取引の活性化に必要な情報提供を考える」と題して、主として消費者にとって合理的な判断に必要な情報に関して考察をいただきました。

 調査は、弊所の八木研究員が「田畑価格及び賃借料調」の結果を農業法人経営の状況分析を交え、ご報告しました。同じく髙岡研究員が、「最近の地価動向について」と題して、「市街地価格指数」の調査結果(平成24年9月末現在)をとりまとめました。さらに手島主席研究員が、「最近のオフィス及び共同住宅の賃料動向について-「全国賃料統計」の調査結果(2012年9月末現在)をふまえて-」をご報告しました。「不動産投資家調査(国内・海外)」は、菊池研究員、谷研究員らが「最近の不動産投資市場の動向」と題して、後藤シニアディレクターが環境不動産に関する特別アンケート結果を報告しました。全国オフィスビル調査は、手島・菊池が2012年1月現在のストックに関してとりまとめました。

 海外論壇は、AI季刊誌「The Appraisal Journal」2012年夏号を抄訳しました。

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