Vol 8.1　山の手・代官山　都市に素敵な風景をつくる　―都市デザイン力で素敵なまちづくり―

 

カテゴリー

自然・地形、歴史・伝統、地場産業、生活文化、環境・景観、地域再生

テーマ 【まちづくりの主題、今回記述の肝】

プラザ、サンクンガーデン､ペデストリアンデッキなど近代的な都市デザイン手法の適用による豊かな外部空間の創出、
また都市構造の変化を見越した、通りを軸にした日本の伝統的なまちづくり手法の適用による、用途複合型でヒューマンスケールのスロー・ディベロップメントによる漸進的で持続的なまちづくりの展開

場所の固有性 【まちづくりを進める上での固有な魅力、「価値」と捉えたもの】

・渋谷台地の縁辺部のお屋敷街の核、ヒルサイドテラスにより形成されたまちの遺伝子（環境形成における近代的構法と伝統的手法との統合）を継承し展開する素敵なまちづくり

まちづくり上の特徴【仕組み、手法、主体など】

・低中層集合住居群によるヒューマンスケールの歩いて暮らせるストリート型のまち
・「一団地認定制度」と「用途許可制度」の活用で、複数の建築物を総合的に配置構成し
奥深い豊かな街並みを創出、またミクストユース型での開発によりまちの多様性を確保。
・時の変化に対応、資金力に見合う身の丈にあった小規模連鎖型の段階的で持続的な開発、連歌のように開発をつなぎ文化財（旧朝倉邸）の保存を含め漸進的にまちづくりを展開
・地区計画を用いヒルサイドテラスの良質な環境・景観を保持しつつ、このまちづくり遺伝子を周辺に展開するべく協議会を組織し、素敵なまちづくりの協議・調整ルールを確立

概要ないし内容構成【目次など】

四半世紀以上の時をかけ、場所のもつ魅力・価値を創出したヒルサイドテラス。オーナーと建築家が暮らすこの素敵なまちの雰囲気を順次、周辺へと広げるまちづくり
１．ステキなまちづくりの契機　パートナーとの出会い
２．場所の固有性　渋谷台地の縁辺部、緑豊かな屋敷街
３．場（固有性）と時（都市の動き）のデザイン　環境形成における近代的構法と伝統的手法の統合
４．良質な環境・景観の維持と周辺への展開