Vol 5.2 東京・新宿 都市資産、御苑・外苑の環境・景観に 配慮したまちづくり

Vol 5.2 東京・新宿 都市資産、御苑・外苑の環境・景観に配慮したまちづくり

Vol5.2 東京・新宿 都市資産、御苑・外苑の環境・景観に配慮したまちづくり
場所柄ふまえたマンションの建替え

東京藝術大学美術学部建築科 講師 河村 茂 氏 博士(工学)

4.7 UPDATE

カテゴリー

自然・地形、歴史・伝統、地場産業、生活文化、環境・景観、地域再生

テーマ

周辺にある都市資産(御苑、外苑)との間に、いかに環境(低層住宅地の居住環境)・景観(眺望、風致、街並み)上の折り合いをつけ、耐震性の向上と居住継続に向け老朽マンション再建を成し遂げるか

場所の固有性

都市江戸の門番・内藤家そして近代日本の守り神・明治神宮といった、この地のDNAともいうべき「まもる」というコンセプトの継承と、新宿という土地の名の起源への対応

まちづくり上の特徴

・神宮外苑の眺望確保と新宿御苑(国民公園)の風致維持でマンション超高層化断念
→周辺に馴染むよう 扇型・曲線の三日月プランへ
・絶対高さ制限の導入に対し大規模敷地の特例を適用
・周辺の居住環境に配慮しつつ日影規制の許可
・デベロッパーの参画で事業調整推進、全部譲渡方式の等価交換契約の採用
・行政相互の連携調整

概要

新宿御苑に隣接、神宮外苑に近接、緑豊かで閑静、絶好のロケーションにある高級マンション、築40年を超え老朽化、都心居住型総合設計を活用し超高層化し住民負担なしの建替え目論むが高さ制限強化で挫折、行政と連携しこの地に相応しい形で再生
1.契機は老朽マンション建替え 震災と規制緩和
2.都市資産など周辺への配慮 超高層から中高層へ
3.事業協力者としてデベロッパーの参画 熱意、調整・協議のルールづくり
4.場所柄を活かし共存融合 人気の都心居住、扇型・曲線の三日月プラン